【終活専門行政書士が実践】日本臓器移植ネットワークの臓器提供意思のオンライン登録手順

臓器提供意思表示のオンライン登録手順に関する記事のアイキャッチ画像

エンディングノートには、「臓器提供の意思」について記入するページが設けられていることがあります。

臓器提供の意思表示は、意思表示カードのほか、運転免許証やマイナンバーカードへの記載によって示すことができます。しかし、カードだけでなく、日本臓器移植ネットワークのサイトに登録しておくこともできます。

今回、従来のカードによる意思表示とオンライン登録の違いを確認したいと思い、私も登録をしてみました。その流れ、そしてカードに書くだけの場合との違いを解説します。

目次

カードに書くだけの場合と、登録したときの違い

意思表示カードを書いていても、いざというときにその内容がすぐ確認できなければ、本人の意思確認に時間がかかったり、確認が難しくなったりする可能性があります。オンライン登録をしておくと、登録情報から意思確認につながりやすくなる点は大きな利点だと感じました。これはとくに「臓器を提供しない意思」を残したい場合に意義のある方法だと感じました。

親族優先の希望がある場合も同様で、カードだけではいざというときに意思確認が難しくなる可能性があります。

また、臓器提供の意思表示は、本人が内容を理解して判断できる状態で行うことが前提になります。そのため、できるだけ判断能力がしっかりしているうちに、日付の残る形で意思表示しておくことには意味があります。オンライン登録は、その時期を明確にしやすい点でも安心材料のひとつといえます。

登録の手順

登録は、比較的進めやすい手続きでした。

流れは「仮登録」→「カード到着」→「本登録」となります。

なお、登録や意思表示にかかる費用は無料です。

仮登録

まずは、臓器提供意思登録のページにアクセスします。

この画面の「仮登録」をクリックします。

意思登録の流れが表示されますので、「登録の流れを確認しました」をクリックします。

次に表示される説明文と個人情報保護方針を最後まで確認し、同意する場合は「同意する」をクリックすると手続きが進みます。

次に、仮登録画面が表示されます。

仮登録画面

意思表示カードなどで見たことのある内容が書かれていますので、該当する箇所にチェックを入れます。

その下では登録者情報として氏名や住所などを入力します。
パスワードの登録もありますので、控えられるようにしておきましょう。
簡単なアンケート項目もあります。

「次へ」をクリックすると、親族優先を希望するかどうかのページに移動します。

親族優先提供

親族優先とは、3つの要件を満たしたときに、その親族の方が他の臓器提供希望者の方よりも優先して移植を受けられるようになるというものです。

登録画面では、次のような要件が示されていました。

  1. 本人(15歳以上)が臓器を提供する意思表示に併せて、親族への優先提供の意思表示を書面により表示している。
  2. 親族(配偶者※1、子ども※2、父母※2)が移植希望登録をしている。
    ※1 婚姻届を出している方で、事実婚は含みません。 
    ※2 実の親子のほか、特別養子縁組による養子及び養父母を含みます。
  3. 医学的な条件(適合条件)を満たしている

親族優先提供を希望しない場合は、左側の「現在の入力内容で意思表示を登録する」のボタンをクリックすると「仮登録確認」の画面に進みます。

親族優先提供を希望する人は右側の「注意事項を読む」ボタンをクリックすると、追加での説明と質問が現れます。

「同意する」をクリックすると、さらに追加で表示されます。

特定の親族を優先することはできませんので注意が必要です。

「親族を優先してほしい」という意思表示と、「この人だけに提供したい」という意思表示は別です。後者のように提供先を限定すると、制度上、臓器提供が行われなくなる点に注意が必要です。

「我が命に代えてでも親族を救いたい」と願う方もおられるかもしれませんが、それは明確にできないようになっています。それでも親族優先提供を希望する場合は「親族優先提供を希望する」をクリックして進みます。

仮登録確認

これまでの入力内容が表示されますので、よく確認して間違っていなければ「次へ」をクリックします。

仮登録完了

仮登録完了の画面が表示され、今後の手続きの流れの説明が書かれています。この内容は、日本臓器移植ネットワークから届く、「仮登録完了のお知らせ」のメールにも記載されていますので、覚えたりメモをしなくても大丈夫です。

カード到着後

私の場合は、仮登録から平日4日ほどで封筒が届きました。時期や配送事情によって差はあるかもしれませんが、ひとつの目安にはなると思います。

それでは、本登録に移ります。

インターネットで「臓器移植 本登録」と検索してもよいですし、付属のQRコードを読み込んでもいいです。

IDの欄に、Tから始まる9桁の数字を入力します。パスワードは仮登録の時に設定したものです。

入力して「本登録をする」をクリックすると、

本登録完了の画面になります。カードへの署名と、家族との意思共有を進める案内が表示されます。同時に、登録したメールアドレスにも本登録完了のお知らせが届きます。

封筒には透明な保護シールが同封されていますので、署名した後に上から貼ることで、記載面の保護ができます。

登録の閲覧・変更・削除

登録内容の確認や変更ができますので、その手順をお伝えします。

トップページの「意思表示ログイン」をクリックします。

スマホの場合は「右上のメニュー」→「意思表示ログイン」→「右上のメニュー」→「登録内容の変更・確認」と進みます。

ログイン画面に移動しますので、Tから始まるIDとパスワードを入力してログインボタンを押すと、登録状況が表示される画面になります。

そこから、変更や削除も行えます。

なお、「氏名、意思登録内容に変更があった方には、(公社)日本臓器移植ネットワークから内容を変更した登録カードを送付します。」とありました。

その他の情報

複数の登録カードや意思表示がある場合は、最も新しい日付のものが有効なものとして取り扱われます。

まとめ

今回は、臓器提供意思表示のオンライン登録を実践して、その手順をまとめてみました。

手続きはスムーズに進みましたし、操作自体もそれほど複雑ではありませんでした。一方で、親族優先の部分は注意事項をきちんと読み理解する必要がありました。そして、オンライン登録をしても、家族との情報共有が重要ということは改めて感じました。

実際に臓器提供が行われる際には、ご家族の同意が不可欠です。これは日本臓器移植ネットワークのQ&Aでも案内されています。日頃から家族に意思を伝え、話し合っておくことの重要性は、オンライン登録後も変わりません。

オンライン登録をするかどうかにかかわらず、自分の意思を言葉にしておくことが出発点になります。
「提供する」「提供しない」のどちらであっても、意思を確認しやすい形で残し、家族と共有してみませんか?

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この記事を書いた人

北九州市・小倉南区を中心に、理学療法士の経験を持つ行政書士として、シニア世代とそのご家族が笑顔で未来へ進むための『健康終活』をサポートしています。 エンディングノートの書き方や遺言書の準備で「我が家の場合はどうすればいい?」と迷われたら、まずは近所の相談相手として、お気軽にお声がけください。

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