エンディングノートの「年金」のページ。これはどういった役割があるのでしょうか?
このページは、「葬儀」や「お墓」のように気持ちを整理する欄というより、亡くなった後の家族の手続きやお金の確認に関わる実務メモです。
家族の手間に大きくかかわりますので、このページも忘れずに書いておきましょう。
なぜ公的年金について書く必要があるのか
公的年金については、亡くなった後に次のような確認や手続きが必要になることがあります。
- 受給権者死亡届の提出が必要かどうかの確認
- 未支給年金の請求
- 加入状況や家族構成に応じた遺族年金や死亡一時金の確認
そのとき家族が困りやすいのは、
- どの年金に加入していたのか
- 受給していたのか
- どこの口座で受け取っていたのか
- 関係書類がどこにあるのか
が分からないことです。
実際に年金関係の書類を見直してみると、番号を正確に書き写すことよりも、どの書類がどこにあるかを整理する方が、家族にとって役立つと感じます。
まず書いておきたい基本項目
エンディングノートには、まず次の3点を書いておくと実用的です。
- 年金関係の書類の保管場所
- 年金受取口座の情報
- 受給中または加入中の年金の種類
年金関係の書類の保管場所
たとえば、次のような書類です。
- 基礎年金番号通知書もしくは年金手帳
- 年金証書
- ねんきん定期便
基礎年金番号を正確に書き写さなくても、
年金関係の書類は書斎の引き出しの青いファイルに入っています。
といった保管場所だけでも十分役立ちます。
年金受取口座の情報
すでに年金を受給している場合は、
- 金融機関名
- 支店名
- 受取口座
を書いておくと、家族が状況を確認しやすくなります。
受給中または加入中の年金の種類
分かる範囲で、現在受給中または加入中の年金の種類を書いておきます。
まだ受給前の方も、現在どの制度に加入しているかを書いておくと、家族が確認を進めやすくなります。
現役世代でも無関係ではありません。「まだ年金をもらっていないから関係ない」と思いがちですが、現役世代でも、加入状況や家族構成によっては、遺族年金や死亡一時金など、遺族が確認すべき制度が関わることがあります。
少なくとも、
現在は国民年金加入中です。過去に厚生年金に加入していた期間もあります。
などの情報があると手がかりになります。
マイナンバー収録状況の確認
日本年金機構にマイナンバーが収録されている場合は、受給権者死亡届の提出を原則として省略できることがあります。
マイナンバーが収録されているかどうかは、3つの方法で確認できます。
- マイナポータルにログイン
- 「年金」ボタンをクリックして、画面に基礎年金番号が表示される場合は、マイナンバーが収録されています。
- ねんきんネットにログイン
- ねんきんダイヤル
ねんきんネットではこのように表示されます。

※画面の表示のされ方は、将来変更されるかもしれません。
エンディングノートには、次のように書いておくと実用的です。
- 日本年金機構へマイナンバーが収録済です。
- 日本年金機構へマイナンバーが収録されているか未確認です。
- 日本年金機構へマイナンバーの収録はされていません。
ただし、マイナンバーが収録されていても、他に必要な確認や手続きがなくなるわけではありません。死亡後の届出の要否を確認する際の目安のひとつ、と考えておくとよいでしょう。
まとめ
以上のことをふまえ、次のように書いておくと家族の手間を減らす助けになります。
- 年金関係の書類は寝室の棚の青いファイルにあり。
- 厚生年金を受給中。受取口座は○○銀行△△支店。
- 現在は国民年金加入中。会社員だった期間あり。
- マイナンバーの収録済。必要な手続きは家族で確認を。
エンディングノートの「公的年金」欄は、家族が手続きの入口に立つためのメモです。
少しでも状況を伝えておくと、家族の手続きがずいぶんと軽くなります。
制度は改正されることもあるため、実際の手続きでは日本年金機構などの最新情報を確認しましょう。


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